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ローテーターカフ(回旋筋腱板)
- 2022/05/06
- 治療,野球
こんにちは、京都・宇治市の CοーAthleteです。
今回はローテーターカフ(回旋筋腱板)の紹介と解説になります。
ローテーターカフとは?
肩のローテーターカフは、主に肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋の4つで構成されており、肩関節を安定させる重要な役割をしています。
特に投球動作の際には、肩関節が安定していないとケガのリスクが高くなるため、どこに付いていてどのような役割をしているのかを覚えておいて頂きたい筋肉です。
肩甲下筋
主に、大胸筋・広背筋・大円筋と共に、肩関節を内側に捻る内旋や、地面と水平に腕を閉じる水平内転という動きをする時に働く筋肉です。
起始:肩甲骨の前面、肩甲下窩
停止:上腕骨の小結節、小結節稜の上部
棘上筋
主に、三角筋などと共に、肩関節を外側に捻る外旋や、腕を横から上に挙げる外転という動きをさせるための筋肉です。
起始:肩甲骨棘上窩、棘上筋膜
停止:上腕骨大結節上部、肩関節包
棘下筋
主に肩関節を外側に捻る外旋や、腕を地面と水平に外側に開く水平外転をする時に働く筋肉です。
起始:肩甲骨の棘下窩、棘下筋膜
停止:上腕骨大結節中央部、肩関節包
小円筋
棘下筋と同時に働くことが多く、主に肩関節の外旋や水平外転を行う時に働く筋肉です。
起始:肩甲骨後面の外側縁、棘下筋膜
停止:上腕骨大結節、肩関節包
ローテーターカフのトレーニング
ローテーターカフのトレーニングで有名なものには、セラバンドやチューブを使ったトレーニングがあります。
これは、セラバンドなどの片方を柱などに固定し、もう片方を手に持ち内外旋や外転運動をすることで肩関節のインナーマッスルを強化するトレーニングです。
このトレーニングは前述の通り有名なトレーニングですので、多くの方がご存じかとは思います。
しかし、ほとんどの方が三角筋や胸筋・広背筋といった、大きな筋肉による代償運動が出てしまい、狙った筋肉に十分な刺激を入れることが出来ていません。
そのため、しっかりとインナーマッスルを鍛えているつもりでもあまり発達しておらず、投球の際に肩関節が不安定になり、それが原因でケガをしてしまうということも少なくありません。
そうならないためには、自分の筋力や、どの部分に効いているのかをきちんと理解して丁寧にトレーニングを行う必要があります。
また、どのポジションでトレーニングを行うかによって。メインで働く繊維が異なるため、偏ったポジションでばかりトレーニングをしてしまうと、バランスが悪くなってしまうこともあるので注意しましょう。
投球時に痛みがある方
投球時に肩に痛みがある方は、肩関節のインナーマッスルが上手く機能していなかったり、極端に弱ってしまっていたりと、何らかの異常がある可能性が高いです。
また、痛みがあるまま投げ続けることは、身体にとってプラスになることはまずありません。
それどころか、大きなケガに繋がるリスクも高くなるため、出来るだけ早く改善されることをオススメします。
痛みの原因が分からないという方や、インナーマッスルの正しいトレーニング方法が知りたいという方は、京都・宇治市のCo-Athletesまでご相談ください。