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股関節
- 2021/09/27
- 治療
こんにちは、京都・宇治市の幸整骨院です。
あなたは、「股関節」という関節の名前を耳にしたことはありますか?
おそらく、ほとんどの方が耳にされたことがあるのではないかと思います。
しかし、股関節の場所やどのような関節なのかなど、詳しく理解されておられるでしょうか?
当院に来られる方の多くの方は、股関節という関節名自体はご存じでも、「どのような関節なのかはわからない」という方がほとんどです。
また、この他にもスポーツをされておられる方ですと、「股関節が使えていない」「股関節の機能がよくない」というようなことを言われたことがある方もおられるのではないでしょうか?
しかし、股関節がどのような関節なのかを知らなければ、どのような方法で機能を高めれば良いのかも、どういう使い方をすれば良いのかも分からないのではないかと思います。
そこで今回は、スポーツをされている方だけでなく、普段の生活の動きの中で一般の方にとっても非常に重要な関節である「股関節」について、どういった仕組みでどのような機能があるのかなどを解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
股関節の構造
まず、股関節とは骨盤と大腿骨(太ももの骨)で構成された球関節のことです。
また、骨盤とは仙骨と寛骨を総称したもので、寛骨とは腸骨・恥骨・座骨を総称したものです。
そして、股関節は太ももの骨である大腿骨の上部の先端にある丸い形をした大腿骨骨頭と、骨盤側で大腿骨骨頭の受け皿になるための、寛骨の寛骨臼(臼蓋)という深いお椀のような形をした部分との組み合わせで構成された球関節です。
また、大腿骨骨頭と臼蓋の表面は2~7mmぐらいの水分の多い弾力のある軟骨で覆われており、股関節は関節包という関節液で満たされた袋に包まれています。
さらに、股関節には歩くだけで3~4倍ほどの力が加わると言われているので、股関節の周りは筋肉や腱で補強されており、これらの組織によって股関節は支えられ、前後左右に安定した動きをすることが出来ます。
股関節に関連する筋肉
股関節は、関節の中でも可動域が非常に広く、屈曲・伸展・内外転・内外旋と様々な動きが可能です。
そして、それに伴い多くの筋肉が関連しています。
では、どの動きをする時にどの筋肉が働くのか見ていきましょう。
股関節を屈曲させる筋肉
股関節を前に曲げる動きを股関節の屈曲と言い、股関節を屈曲させる筋肉には、腰椎と大腿骨を繋ぐ大腰筋や、太ももの前側の大腿直筋や、恥骨と大腿骨を繋ぐ恥骨筋などがあります。
股関節を伸展させる筋肉
股関節を後ろに動かす動きを股関節の伸展と言い、股関節を伸展させる筋肉には、ハムストリングス(太ももの裏側の筋肉)・大臀筋・恥骨筋などがあります。
股関節を内転させる筋肉
股関節の内転とは、股関節を内側に閉じる動きで、短内転筋・長内転筋・大内転筋などの内転筋群や、恥骨と脛骨を繋ぐ薄筋、恥骨筋などが股関節を内転させるための主な筋肉です。
股関節を外転させる筋肉
股関節の外に開く動きを股関節の外転と言い、太ももの外側の大腿筋膜張筋や、中臀筋や小臀筋などのお尻の筋肉が主に働きます。
股関節を内旋させる筋肉
股関節を内側に捻る動きを股関節の内旋と言い、小臀筋や、恥骨筋、ハムストリングスを構成する半腱様筋・半膜様筋などが股関節を内旋させる主な筋肉です。
股関節を外旋させる筋肉
股関節を外側に捻る動きを股関節の外旋と言い、お尻の奥の方にある梨状筋や、大臀筋、ハムストリングスを構成する大腿二頭筋、大内転筋などが働くことで股関節は外旋されます。
股関節と身体のさまざまな不調の関係性
このように、股関節には多くの筋肉が付着しており、股関節に関連する筋肉は今回ご紹介した筋肉だけではありません。
そして、多くの筋肉が関連しているがために、いずれかの筋肉が疲労やその他の何らかの原因で正常な動きが損なわれてしまうと、関連する多くの筋肉にも支障をきたしてしまう可能性があります。
そうなると、股関節を中心とした腰痛だけでなく、肩こりや膝痛などのさまざまな症状の原因になってしまうこともあるので、そうならないための十分なケアが必要だと言えるでしょう。
今回の記事をご覧になって、気になることやご不明なことがございましたら、ぜひ一度、京都・宇治市にある幸整骨院までご相談ください。
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