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姿勢の悪化は筋力と柔軟性の低下が原因?
- 2021/10/08
- 治療
お世話になります、京都・宇治市の幸整骨院です。
あなたは、鏡に映った自分や、街中で窓ガラスに映った自分を見て、「あれ?私はこんな姿勢だったの?」と思ったことはないですか?
綺麗にお化粧やオシャレをしても、「姿勢が悪い」というだけでスタイルが悪く見えてしまったり暗く見えてしまったりと、せっかく綺麗にしている努力が台無しになってしまうことがあります。
姿勢が悪いというだけで周りからそういった評価を受けるのは非常にもったいないことですよね?
また、健康面においても、姿勢の悪さは身体に不調を来すことはあっても、得をすることはまずありません。
姿勢の悪さは早めに対処することで、それだけ早く改善することが出来ます。
逆に、長い間放置してしまうと、その分だけ改善に時間がかかってしまいます。
健康面に支障をきたす代表的な症状としては、肩こり・腰痛・膝の痛み・骨格の歪みなどあり、そういった症状は放っておいても改善されることはまずありません。
今回は、そんな健康面や見た目にも大きく影響する「姿勢」について、姿勢が悪くなる原因や改善するためには何が必要かなどを解説しておりますので、「姿勢が気になる」「姿勢を治したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
筋力が弱くなるとどうなるのか?
私達の身体は、基本的に筋肉を伸び縮みさせることで関節の曲げ伸ばしを行っています。
しかし、生活の中で肘を曲げる時に、上腕二頭筋を収縮させて肘を曲げようとする人はいないですよね?
リハビリや特定のトレーニングなどをしている時に、そのように意識されることはあるかもしれませんが、日常生活の中で、顔を洗う時や飲み物を飲む時にそんなことを意識することはまずありませんよね?
しかし、実際には脳が各筋肉に電気信号を送り、その信号に従いそれぞれの筋肉が収縮することで、私達はスムーズに動作を行うことが出来るわけです。
それは、姿勢も同じで、本来は無意識に正しい姿勢をとろうとします。
なぜなら、本来は正しい姿勢でいるほうが身体への負担も少なく楽だからです。
しかし、正しい姿勢を保つために必要な筋肉が弱くなってしまうと、だんだんと正しい姿勢をとることが苦痛になってきます。
例えば、筋力の強い人が腕立て伏せを10回してもあまり疲れませんが、同じ体重の人でも筋力の弱い人だとすぐに疲れてしまいますよね?
それと同じで、姿勢を正す筋力が低下してしまうと、すぐに疲れてしまうというわけです。
そして、そうなると1日の中で姿勢が崩れてしまっている割合が増え、その間は筋肉をあまり使わないため筋力はさらに衰えます。
その結果、姿勢はさらに悪くなってしまうわけなのですが、長時間の悪い姿勢は筋力の低下だけでなく柔軟性の低下にも関わってきます。
なぜかと言うと、筋力が衰えても生活するためには立ったり座ったりしなければならないからです。
場合によっては一日中、立ちっぱなしだったり座りっぱなしでいないといけない時もあるでしょう。
そのような場合に筋力が低下してしまった多くの方が、立っている場合なら片方の脚に体重を傾けて疲労を和らげたり、座っている場合は背凭れ(せもたれ)に凭れかかって疲労を和らげるのではないでしょうか?
また、そういったことが1日や2日であればそれほど大きな問題にはなりません。
しかし、それが日常的に起こると、身体に偏りが出てしまいます。
例えば、極端に左右に加重が偏った状態が続くと身体のバランスに左右差が生じたり、骨盤が後傾した状態が続くとその状態で股関節周辺の筋肉などが固まったりすることもあります。
そうなると、その関節や関連する関節へ負担がかかったり、関連する筋肉などの組織に不自然な収縮や伸張が起こります。
では、何故そのようなことになるのでしょうか?
実際に体感して頂くと分かりやすいかと思うのですが、立った状態でも座った状態でも良いので、姿勢を正してみてください。
そして、その状態から真っ直ぐ前を向きながら、右肩だけを極端に下げてみてください。
そうすると、右の肩から腰にかけての距離が縮むのが分かるかと思います。
さらに、左の肩と左の耳の距離は、バランスをとって顔を真っ直ぐに(地面と水平に)するために縮んでいるのも分かると思います。
つまり、真っ直ぐの姿勢から右の肩を下げると、左肩から左耳にかけての筋肉と、右肩から右腰にかけての筋肉は縮んだ状態になるわけです。
逆に縮んだ状態だけでなく、伸びた状態で固定してしまうのも、その状態で筋肉が固まってしまう危険があります。
今回の例えだと、右耳から右肩にかけてと左肩から左の腰にかけてがそれにあたります。
そして、その状態が長く続くと、その距離に筋肉は慣れてしまい本来の伸縮が難しくなります。
これが「柔軟性の低下」「筋肉の硬化」です。
また、これは逆のパターンもあります。
どういうことかと言うと、同じ体勢を維持し続けると、筋肉の伸び縮みの動きが少なくなってしまい、柔軟性が低下することで本来の正しい位置に関節を持ってくることが出来なくなるという場合です。
また、一部の筋力が低下している状態で普段と同じ動きを出そうと思うと、筋力が低下した部分を他の筋肉で補わなければならなくなるので、他の筋肉は本来の働き以上に働かなくてはなりません。
そうなると、その部分の負担が増えてしまい疲労が溜まりやすくなります。
そして、疲労が溜まると、筋肉は固くなり血液の循環が悪くなるので、酸素などの栄養がうまく供給出来なくなり、慢性的な疲労に繋がってしまうのです。
これは、肩こりや首のコリなどが代表的な例ですね。
肩こりに関する記事はコチラになっております。
悪くなった姿勢は治らないのか?
そんなことはありません。
全ての姿勢の悪さを改善出来るわけではありませんが、姿勢の悪化の原因が筋力や柔軟性の低下によるものであれば、時間はかかりますが改善することが出来る場合もあります。
では、姿勢を改善するにはどのような部分をどのように改善していけば良いのでしょうか?
すべての方にあてはまるわけではありませんが、当院に来られる患者様に多い特徴は、股関節や胸郭の著しい機能低下です。
まず、股関節の機能低下が原因で姿勢が悪くなってしまっている方の特徴としては、生活の中で椅子に座る時などに、椅子に浅く座った状態で背凭れに凭れる癖がある方が多いです。
本来は座った状態であっても体幹の筋肉は働いているわけなのですが、背凭れに凭れることで背凭れが筋肉の代わりをしてくれるために、筋力はあまり使われず、その結果、筋力は衰えていきます。
そして、その状態は骨盤が後傾している状態ですので腰は丸くなります。
腰が丸くなると、相対的に頭部は前傾した位置にないとバランスがとれません。
また、それに伴って肩は前方に来るため、肩甲骨は開いた状態になります。
そして、その状態が長時間続くことで、身体の後面にある筋肉は伸びた状態で固まり、肩甲骨を引き寄せるための筋力は低下してしまうというケースが多いです。
逆に身体の前面にある胸筋や首などの筋肉は、縮んだ状態で固まってしまう傾向にあります。
そして、固まってしまった筋肉によって胸郭がロックされてしまうため、本来の機能を発揮することが難しくなってしまうというわけです。
また、股関節においても同じことが起きてしまっていることが多く、お尻や太ももなどの股関節周辺の筋肉が正常な状態よりも固まってしまうことで、股関節がロックされてしまい、本来の機能を活かせていないことが多いです。
このどちらの場合も、根本的な原因は体幹の筋力低下と、周辺の筋力・柔軟性の低下であることが多いので、まずは該当する部位の筋力を元に戻していく必要があります。
具体的には、体幹のインナーマッスルである、腹筋の最深部にある「腹横筋」や、腰背部で最も深部にある「多裂筋」であったり、股関節のインナーマッスルである「腸腰筋」、肩関節のインナーマッスルである「回旋筋腱板」などの強化がそれにあたります。
それ以外にも症状に応じて、菱形筋や背筋群、お尻や太ももなど、各関節を正しい位置にキープするために必要な筋力の強化や柔軟性の向上も必要です。
「筋力強化の方法や、柔軟性を向上させる方法が分からない」という方は、ぜひ一度、京都・宇治市の幸整骨院までご相談ください、
当院でお手伝い出来ること
当院では、身体のバランス評価だけでなく、各患者様の生活スタイルや身体のバランスに応じたプログラムを患者様と相談のうえ作成し、弱ってしまった筋力の強化や、硬くなってしまった部分の柔軟性を正常な状態に戻すことで、正しい姿勢を取り戻せるようにお手伝いしております。
これは、外力によって無理矢理に身体を整えるやり方に比べると遠回りのように感じるかもしれません。
しかし、身体の構造上は正しいと言われる状態に無理に戻しても、すぐに施術前の元の状態に戻ってしまったり、最悪の場合は身体のバランスがおかしくなってしまいケガに繋がることもあります。
ですので、時間をかけてでも出来るだけ自力で正しい姿勢に戻していくことが、結果として一番近道になることが多く、再発することも少ないです。
また、当院はトレーニングジムを併設しており、ストレッチだけでなく必要に応じてインナーマッスルやアウターマッスルのトレーニングなど、幅広いアプローチが可能になっておりますので、様々な症状の方に対応が出来るという強みがあります。
当院では、患者様が今後の人生を快適に過ごしていけるように、全力でサポートさせて頂いておりますので、身体の部分的な不調から身体全体の不調、姿勢を治したい、姿勢が気になるという方は、ぜひ一度、京都・宇治市の幸整骨院までご相談ください。