ブログ
足底腱膜炎
- 2021/07/07
- 治療
お世話になります。京都・宇治市の幸整骨院です。
今回は、悪化すると運動時や歩行時だけでなく、安静時にも足の裏や踵に痛みが伴う足底腱膜炎について説明いたします。
あなたはこのような症状でお悩みではありませんか?
起きた時に足の裏や踵に違和感がある
走ったり歩いたりすると足の裏や踵が痛い
立っているだけで足の裏や踵が痛い
足の裏や踵が熱を持っている感じがする
座っているだけでも足の裏や踵が痛い
これらは足底腱膜炎の可能性が高いので、早めにお近くの医療機関での受診をおすすめします。
足底腱膜炎とは?
足底腱膜とは、踵骨隆起(かかとの骨)から起こり、5本の指にそれぞれ扇状に枝分かれし、足の第1趾(親指)の基節骨と第2~第5趾までの中足骨の骨頭に付着している組織(腱)のことで、繊維状の丈夫な腱が膜のように広がっています。
また、足の裏の土踏まずを形成しており、アーチを形成することで、歩行・走行・着地などによって起こる地面からの衝撃を吸収する大きな役割を果たすとともに、歩行や走行・ジャンプを行う際にも大きな役割を果たしています。
歩行などの際にはヒラメ筋や腓腹筋といったふくらはぎの筋肉が収縮し、その収縮によって踵が引き上げられます。
そうすることで足底腱膜は引き延ばされ、伸ばされた腱膜は元に戻ろうとするため縮み、その力を利用して地面を踏み返すことで我々は歩行出来るというわけです。
このような役割を果たしている足底腱膜ですが、どのような場合に炎症が起きてしまうのでしょうか?
順を追って説明していくと、足の裏やふくらはぎの筋肉は、長時間の立ち仕事やランニング・ジャンプなどを繰り返すことで疲労が蓄積します。
疲労が蓄積した筋肉は、乳酸などの疲労物質が溜まることで筋肉が硬化してしまうため柔軟性が低下してしまいます。
その状態で何度も牽引ストレスが足底腱膜に加わることによって、足底腱膜が損傷してしまい、炎症が起きるというわけです。
つまり、足底腱膜単体だけでなく、ふくらはぎの筋肉や足の裏の筋肉の柔軟性や筋力なども足底腱膜炎が起こる大きな原因となっていると言えます。
また、扁平足やハイアーチ、回内足といった足底部のアライメント不良なども疲労が蓄積しやすい状態であるため原因の1つだと言えます。
足底腱膜炎の初期症状としては、寝起きの歩き初めや長時間座った状態からの歩き初めなどに、足の裏や踵に張りを感じるなどの違和感を覚え、その後、踵のやや土踏まずよりの部分に痛みを感じるようになります。
しかし、歩き出してしばらくすると張りや痛みがなくなることがあるため、そのまま放置してしまい、症状を悪化させてしまう人が多いです。
早期治療で悪化防止
足底腱膜炎に限らず、ケガの多くは筋疲労や柔軟性の低下などの蓄積によって起こるものが多く、早期に治療を行うことで、症状の悪化を防ぐことが可能であるため、「いつもと違う」「張りがある」などの違和感がある場合は、そのまま放置せず、早めに医療機関で診察を受けるようにしましょう。
そのまま放置していても痛みが出ずに回復することもありますが、スポーツ選手や日常的に長距離を歩く方、長時間の立ち仕事がメインとなっている方の場合は高確率で悪化してしまいます。
理由としては、スポーツや長時間の立ち仕事を行う事で、足底腱膜へのストレスが加わり続けてしまうため、炎症が治まらず大きくなってしまうためです。
そうなってしまうと、初期段階での治療に比べて回復に時間がかかってしまうので、何度も言いますが早い段階での治療をおすすめします。
上記のことで心当たりのある方や疑問に感じていることのある方は、遠慮無く京都・宇治市の幸整骨院までご相談ください。